「40代からでも転職してよかった!」と人生を再スタートさせたいオヤジのためのリアルなブログ

40代半ばで転職を決意し挫折した男が、もう一度這い上がれるのか。中年男が転職に失敗しないための戦略。ブラック企業入社リアル体験。

面接は怖いくらいに順調に

 J社の面接は役員である社長の息子のKさん、室長、係長で行われました。

 

 開口一番Kさんが「マッサンさんの大学は世田谷区の〇〇でしょ、2年前まで僕近所に住んでましたよ」との会話から始まり。私も20年も前のことですが、今でも変わらない世田谷のS駅のローカルな話に花が咲きました。Kさんは東京で別の会社の役員をしていたそうですが、J社の社長であるお父さんが70を超えたこともあり、会社を継ぐために帰って来いと言われて、2年前に福岡に帰って来たそうです。このような展開に緊張は少しほぐれました。

 

 J社は私が最初に在籍していたG社とは業界は同じですが、業種は卸売業と異なりました。会社の営業職の特徴として訪問営業ではなく電話による営業手法を行っているとのことでした。一瞬、「えっ、電話営業」と戸惑いは隠せませんでした。考え方としては訪問営業で生じる時間とエネルギーの消費ロスは顧客にある意味負担を強いているため、訪問営業を止めて、その分のコストを顧客に価格面などで還元するためとの説明がありました。

 

 私の方からは今までのG社での実績と経験、新しい会社で実現したい思いなどを役員を前に語りました。私の話を聞いたKさんは、「マッサンさんの長年の経験をぜひ当社で発揮していただきたい」「マッサンさんには当社で長く勤めてもらいたいとの思いがあります」と今まで受けた面接とはまるで違った高評価で、ファーストコンタクトの好感触と、G社の経験を高評価して頂いたことで心の中ではこの会社で頑張ってみたいとの思いになりました。

 

 それでも、一つだけ気がかりなことはやはり電話営業でした。これまで直接顧客と折衝ごとや、時には一緒に杯をともにしたりして、じっくりとその人と向き合い人間関係を構築できたからこそ営業職を長く続けられた要因と思っていたからです。人と会わずに商品の売買をして終わらせてしまう、というスタイルは自分に合っているのかという不安は拭いきれませんでした。

 

 本日の結果で社長面接に進むかが判断されるとのことでしたが、その夜採用担当者から電話があり「マッサンさんのことをKさんが一押しで、社長に進言したそうです。社長もマッサンさんに会いたいと言っています」と一報があり1次面接を通過しました。

 

 そして社長との面接の日を迎えました。