「40代からでも転職してよかった!」と人生を再スタートさせたいオヤジのためのリアルなブログ

40代半ばで転職を決意し挫折した男が、もう一度這い上がれるのか。中年男が転職に失敗しないための戦略。ブラック企業入社リアル体験。

社員を信用しない社長、ブラックの片鱗を見た

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 厳しい社長の態度については、面接のとき感じたとおりで予感は的中したのです。

 

 勤務2日目、朝の清掃後に社長席の頭上のモニター画面の電源を毎朝社員が入れるのですが、監視カメラのモニターの横にもう一台大きなモニターがありました。地図画面が表示されておりましたが、この時は朝のバタバタでKさんには詳しく聞きませんでした

 

 その日営業からの帰りは、Kさんに代わり私が運転することになりました。途中でKさんの携帯に社長から電話が入り、しばらくしてKさんの表情が途端に険しくなったのです。

 

 電話を切ったあと、Kさんが車を止め「マッサンさん、僕が運転交代します」とのこと。話の内容を聞けば社長より「今誰が運転しているんだ!」 Kさん:「マッサンさんです」社長:「何でこんな遅くなっているのかおかしいなと思ったが、そんなスピードでは話にならん!Kが代われよ!」「〇〇のルートから行ったら渋滞にはまらないだろう」などと説教を受けていました。Kさんが「くっそーうるせえな」と愚痴を漏らしていました。

 

 Kさんの話の内容を聞くと、社長はリアルタイムに走行ルートを把握しているような話しぶりで「そこの道ではなく、なぜ〇〇の裏道を使わないのか」と指示をしていた。

 

 そこで私は気付きました。「まさか、朝見たあの別モニターって ・・・GPS!?」社長の席の真上の巨大モニターは社員の走行ルートを監視するためのものだったのです。

 

 わたしは背筋がぞっとしました。以前に誰かとこれからの営業はGPS管理するところもいずれ出てくるのではないかと笑い話で話したことを思い出しました。

 

 運送業だったら、そのようなシステムを導入するのは理解するが、こんな4、5人の名の知れぬ会社でまさか自分が当事者となるとは、絶望や喪失感を通り越して笑えてきました。

 

 わたしはKさんに「あのう、社長席の上にあるモニターってGPSですか?」と尋ねました。Kさんは奥歯にモノが挟まったような話し方で多くは語らず「まあ、最初は僕も驚きましたけど、そのうち慣れるんじゃないですか」とあっさり。わたしはその言葉を聞いたとき「この人たちはキ〇ガイ社長に飼いならされた家畜だな」と思いました。

 

 また朝の朝礼では、配達員の先輩、Kさんらは社長より度々罵声を浴びせらておりました。配達員の先輩は日頃から社長への恐怖からか、笑顔は一切なく、顔はいつも引きつっていました。ある日配達に出発の際、2tトラックの後ろの荷台のドアを開けっ放しで出発し、モニターで気づいた専務から社長へ報告、「すぐに戻ってこんかーーーー!!」と事務所に引き戻され、ものすごい剣幕で怒鳴り散らされて説教を受けていました。こんな日が続いたら笑顔なんて出るはずはありません。

 

 そしてある日、社長への不信感が不動のものになった出来事が起こったのです。