四日でのリタイア、四度目の無職
開始早々二日目で仕事に見切りをつけたものの、今回の話は母の知人から紹介を受けた仕事だったので、それなりの逃げ出す理由を考えなければなりませんでした。四日目の朝、現場へ行く前に社長に「この仕事は自分に合いません、今の自分では危険も多くとてもやっていけない」と言いました。社長からするとあまりにも唐突で、「危険があることに気付いたことがこれからの経験になるんだ、もうちょっと頑張ってみなさい」と言われましたが、私の気持ちの方は完全に切れていたため、押し切るしかありませんでした。
押し問答が続いた上に、もう腹が決まったのならしょうがない。と認めていただきました。その日は今日から始まる新しい現場で仕事を行い、現場の仕事終了後に荷物や道具の片づけをして最後の日は終了しました。
この四日間の労働に対する対価は支払われておりませんので、退職届も書面を交わすこともなく終了しました。この四日間の出来事は私の履歴書には記載していません。入社に対して作業着や車の準備、十分に時間給以上の損害を与えましたので、タダ働きは自分でも納得していました。
これまで生きてきて、学生時代のバイトも含め四日で辞めるという行為は初めてだったので、今でもT社の出来事は恥ずかしく、情けなかった出来事でした。
去り際現場作業の若者に、「マッサンさん、辞めるって聞きましたけど、子どもはまだ1歳でしたよね。どうやって子どもを養うの」と聞かれましたが、情けなくも答えることはできませんでした。
早くもまた無職に舞い戻ることになったのです。