「40代からでも転職してよかった!」と人生を再スタートさせたいオヤジのためのリアルなブログ

40代半ばで転職を決意し挫折した男が、もう一度這い上がれるのか。中年男が転職に失敗しないための戦略。ブラック企業入社リアル体験。

入社初日に感じた、異常な緊張感が張りつめた職場

 F社での初日を迎えました。社長、専務、30代と思われる先輩2人の計4名に私が今日から加わることになりました。

 

 この会社ではまず朝は掃除から始まります。当面私が担当するのはトイレ清掃でした。年下の先輩から掃除方法を教わります。掃き掃除、便器掃除、除菌清掃、仕上げは雑巾がけでした。7月の猛暑の中、10分もすれば汗が滴り落ちてきます。顔からは滝のような汗が流れ落ちました。

 

 移動の際、先輩より「マッサンさん、移動の時は歩かないで走って移動してください」と言われ、学生時代の部活動を思い出したのでした。

 

 掃除は丁寧に行ったつもりでしたが、終了後に先輩のチェックが入り、窓の桟が拭けていない、トイレットペーパーが三角に折られていない等の指摘があり、更に丁寧に行うようにとの指導が入りました。

 

 お寺の修行僧じゃあるまいし、毎日ここまで清掃をする必要があるのだろうか?

 

 そして2階の事務所に上がり「掃除終わりました!」と元気よく社長と専務に声掛けしたところ、社長より「マッサンさんねえ、時間かけた割には全然きれいになってませんよ」と温度感の非常に強い口調でご注意を頂いたのです。

 

 私は汗だくの状態で一瞬固まってしまいました。社長は掃除に立ち会ったわけでもなく、先輩のチェックでやり直しもしたのに「なぜ?」という疑問しかありませんでした。

 

 その後、会社のプレハブ倉庫で先輩社員と作業の際「朝怒られた件はどういう意図かわかりますか?」と相談したところ、「マッサンさん、ちょとこっちに来てください。そこは映りますから」と手招きしていました。「あれ見てください、あそこにカメラがあるのわかります?十分に気を付けてください。勤務時間に社員がこうして話するのもダメですから」「朝、移動は走るようにと言いましたけど、移動の際に歩いて移動すると怒鳴られます」と説明してくれました。

 

 見渡すと倉庫、通路、表玄関に計3台のカメラが確認できました。先輩は「社長、専務は上のモニターで監視してますからね」との忠告でした。

 

 指摘されて、歩きから移動は小走りにしましたが、掃除内容に関しては納得いかなかったことを話したところ「朝怒鳴られたのは、時間をかけすぎだったからでしょう、倍くらいのスピードで仕上げは同じようになるよう心掛けてください」

 

 衝撃が多かった初日が終わり、家に帰るとクタクタになっておりました。