土木業界わずか二日で、もうこの仕事は無理だと判断する
一日目の仕事が終わり家に帰り着くと、妻や母は泥だらけの私の格好を見て驚いていました。正直「どえらい仕事を選んでしまった」というのが正直な感想でした。
二日目も同じく泥だらけで仕事をし現場からの撤収の際、掘削重機のドリルを積み込んだ4tトラックを一人で運転し会社まで帰ってくれとの指示。その車は4tのワイドで、ほぼ10tトラックと幅が同じでした。トラックを運転したこともない私が、そんなドリルをのせたトラックを運転できるわけがありません。幸いクラッチ操作が難しく、動かすことが出来なかったので、正直に「運転したことがないので無理です」と申告しましたが、もしエンジンがかかっていたら大事故を起こしていたに違いありません。
家に帰り妻に報告したところ、今日の出来事だけに関わらず何か大きな事故を起こす可能性があるなら本当はやってほしくないと言われました。
掘削現場は常に土埃、砂埃が舞い、コンタクトレンズの私の目の中に砂の粒が常に入りこみ、目が痛くて開けられないので、とにかく仕事どころではありませんでした。
あとはお目付け役の先輩はすでに70才は過ぎているようですが、指示される言葉が全く理解できませんでした。専門用語もさることながら、九州の方言と地盤の掘削音で声がかき消されるため、とにかく指示が聞き取れません。
極めつけは、現場へ移動の道中1時間ほどの時間で真横で15本くらいタバコをふかし続けられます。私も喫煙者ですがこんなすさまじいチェーンスモーカーは見たことがありませんでした。もう限界でした。
そして、私は二日目が終わった時点で「この仕事は無理だ」と早々に見切りをつけることにしました。