「40代からでも転職してよかった!」と人生を再スタートさせたいオヤジのためのリアルなブログ

40代半ばで転職を決意し挫折した男が、もう一度這い上がれるのか。中年男が転職に失敗しないための戦略。ブラック企業入社リアル体験。

社用車はナビ使用禁止、体と頭で地図を叩き込め!!

f:id:shibakuma:20190805194120j:plain

 衝撃の朝の掃除と、監視カメラ3台に驚く間もなく、初日から教育係である年下の先輩社員Kさんに同行して営業活動が始まりました。

 

 配達専属の社員は一人いましたが、我々営業も配達を兼ねているため社用車はキャラバンを使用していました。私は福岡に来てまだ1年半で、本格的に車を使っての仕事は今回が初めてでしたので、土地勘がないのを少し不安視しておりました。

 

 朝の掃除、朝礼、事務処理が終わると、その日の営業予定表を社長に提出し、承認を得てから出発しなければなりませんでした。

 

 営業は1日20~30件の訪問件数をこなさねばならず、筑後方面から佐賀地区、筑豊方面を含めた範囲をカバーしておりましたので、効率が悪い回り方と社長が判断すればスケジュールの組み直しをしなければなりませんでした。

 

 営業先へは1件訪問が終わると「A社終わりました。次はB社へ向かいます」走行は一般道のみ許可されており高速道路は使用禁止で、どうしても乗る場合は渋滞が長時間なりそうなので高速を利用する理由と乗る前に「Cインターから高速入ります」「Dインター今から降ります」とその都度電話しなければならなかった。「かえってこの報告は時間のロスでは?」と疑問に思いました。

 

 ここで気になったことは、先輩の運転です。積み込み準備から配達までをこなして16時くらいには帰社しなければいけないので、運転は高い効率性を求められたのです。

 

 助手席にいても先輩が時間に追われているのが伝わります。前の車が、トロトロ走っていようものなら「早よいかんかあっ!!このノロマっ!!」と性格が豹変し、煽り運転をするので緊張感は半端ありませんでした。

 

 気になるとはいえ、年下でも先輩です。通常の配達と私の挨拶回りを兼ねているためいつもより多くの件数を回らなくてはならないのは知っていましたので、注意などできるはずがありませんでした。

 

 そして2日目から合間を見計らって、練習のため、所々私が運転を変わることになりました。

 

 2日目には社長より「マッサンさんもう道も2回目のところもあるから頭に入ったでしょ!2回も走れば道というのは覚えられますからね」「これから片道はK君(先輩)、帰りはマッサンさんというようにしていきますから」と言われたのです。

 

 初日にKさんに言われたのは「最初は僕が運転しますけど、徐々に運転時間を増やしていきますよ。この車ナビがついていないので道は頭に叩き込んでくださいね」社長の考えは、道は2回通れば覚えるのが当たり前なのでナビは必要なしとの考えでした。

 

 1日4~5件ならまだわかりますが、「土地勘のない人間が時には30件の道順を頭に叩き込めとは無謀ではないのか?これって普通なのか?」と社長の考えに首を傾げたくなりました。

 

 しかし私にとってこの会社は転職の終着点との思いがあった為、気持ちを切り替えて「乗り切るぞ」とまだこの段階では前向きでした。