年末駆け込みの採用決定、代償は大幅給与ダウン

　一次面接から4日後、Ｕ社の社長面接がありました。

　面接は特に問題なくいきましたが、前職のＧ社とは違い為替相場に影響を受けるため、ここ何年かボーナスが出せていないと聞きました。会社員として、ボーナスの有り無しは生活費に大きく影響するところであり、懸念することではありましたが、その当時の私には次の職に就くということが第一目的でしたので、そこは目をつむり入社意思がある事を前面にアピールしました。

　そして、週明けの月曜に採用の連絡がありました。これが転職を決意してから初の採用となりました。

　雇用形態は、まず２ヵ月の有期雇用契約というものでした。その後試用期間2か月を経て正社員採用という条件で書面にサインしました。年俸制で初年度は賞与なしの300万円からのスタートです。前職が年収約500万円と考えると大幅のダウンでした。それでもその当時していたアルバイトの時給のことを思えばしかたありませんでした。今回のＵ社は私に期待しているというよりも、こいつは使えるかどうか見極めたいような契約の結び方でした。しかし福岡営業所で、自分にしかできないことを駆使し、それなりの実績を出し、認めてくれれば、給与は何年後かに上がる可能性は大いにある。あらたに挑戦してみるべきではないかとの結論に達しました。越年は覚悟していましたのでまさしく年内滑り込みで、次の進路が決まったことのうれしさが勝っておりました。

　勤務開始は翌年1月12日から約３週間の大阪での工場研修を経て　2月１日より福岡営業所赴任となりました。

　いよいよ福岡へ移住の準備がはじまったのです。