職を失った中年オヤジは、やられ放題言われ放題
M社の面接の日、飛行機で大阪から福岡へと移動し、社長との面接がはじまりました。
履歴書を一読して聞かれるのは、21年半も務めた会社を辞めた理由についてのほぼ一点でした。もちろん前回までの失敗があるので、口が裂けても会社批判や愚痴っぽいことは言わず、是非メーカーでの経験を活かし貴社に貢献したいとアピールしました。
すると、社長より「あなたは、前職での数々の実績や貢献したことを書いているが、私が考える会社のエースという人は、決して会社を辞めない人のことなんだよ。あなたと同じく我が社にも、メーカーから転職してきた営業マンが一人いるが、その営業マンは食品会社に対し自社商品を売るにとどまらず、自ら寿司を握れるスキルまで身に着けているけど、あなたはそのくらいのスキルがあっての我が社への転職希望なの?」
「あなたにエースとしての資質があったなら、前職のG社にとってあなたは絶対必要な人材なので、何としても君を引き留めたはずだよ。そういうことなんですよ。福岡にはもっと規模の小さいメーカーがあるの知ってる?あなたにはそういう会社が合っているかもしれないよ」と言われました。私が応募した情報を他社に流された上に、私の人格を全否定されたかのような言葉には正直腹が立ちましたが、反論することはありませんでした。
社長より、一応WEB試験を受けてもらって、その結果をもとに社内検討ということでよいかとの提案があり、それを受け入れました。後日試験は受けましたが、1週間ほどで予想通り不採用の通知が届きました。
この時退職して2か月が過ぎてました。これで転職も越年するのかと不安感が最高潮に達しておりました。