見えてきた会社の本性
2月からは所長に同行し、営業所の既存の得意先への挨拶回りがはじまりました。前職と同業種とはいえ、U社の得意先は前のG社とは業界が違いました。そのことで新鮮な気持ちに切り替えられたと思います。
同じ九州内といえど、宮崎や鹿児島へ行くには高速道路を使っても、4、5時間移動時間が伴うので、車移動の道中に所長と色々と話す機会がありました。
しかし所長から聞かされたのはネガティブな話ばかり。
「しかし君もよくあの給与条件で受けたねえ。悪いが私はもうちょっとあるぞ」
「九州に来たのに、中四国の新規開拓メインとはねえ・・」
「はっきり言って会社は君を飼い殺しするよ!」
「悪いことは言わないから、考え直したほうがいいと思うよ」
さすがに不安になりました。
そして1ヵ月後、所長からかなり真面目に「今なら間に合うから、決断するなら早めにすることをすすめる」と有期雇用契約は今月いっぱいのため、正社員となってから途中で退職するよりも次の会社の心象は悪くならないだろうからとの提案でした。
所長はこんな条件で、無謀なノルマを課されて達成できなった場合、容赦なく会社は私を切り捨てるのは目に見えていると言う。所長が2年前仕事中に脳梗塞で倒れたエピソードを聞かされました。対処が早かったため大事には至らなかったのですが、数ヵ月の入院を余儀なくされたとき欠勤期間の給料保障もなく、ドライな対応をされたことが相当ショックだったと経験からの言葉でした。
そして雇用契約終了の前に意思確認をしたいとのことで、本社で取締役、営業部長と面談することになりました。