退職します!
退職の意向は最初に、直属の上司にあたるN支店長に伝えました。
T本部長の事を発端に、将来に不安を感じたこと、これから子育てをするために福岡移住を決意したことを説明。最初は取り合ってもらえない状況でした。退職理由については理解できるが、せっかく20年以上もいた会社を辞めることはない、その年齢で飛び出しても転職は厳しい、考え直したらどうかという説得を受けたのでした。
今となればどうにもなりませんが、この時思いとどまっておけばと、その後何度後悔したことか。次の再就職先も決まっていない段階で、よくこんな愚行に出られたものだと、自分のことながら情けなく思います。
何週間か経ったある日、私の意思を再度確認した上で、N支店長はT本部長に電話で相談。次回、T本部長が大阪に来る際に面談することになりました。
T本部長との面談では、本人を目の前に「お前のせいだ!」とは言えませんでしたので、この決断は将来の子ども、妻とその両親、私の母親の為の決断であること、そのために福岡に移住するのがベストな選択であると説明しました。東京転勤についても当面考えられない状況であるとも伝えました。
当然T本部長の事だから、あっさり退職を受け入れるものだと思っていました。しかし意外にも支店長の時と同様、引き留めの説得がありましたが、私は聞く耳を持ちませんでした。
それから何週間か経ち、社長より退職は受理されました。10月末をもっての退職が決まりました。退職への準備がいよいよ始まったのです。